以前「AliExpress」で中華製ラジオ Retekess V115 を購入しました。せっかく購入したラジオでしたが、FM放送の受信周波数が「87MHz~108MHz」だったのです。
これでは、日本のFM放送の70MHz帯が使えないということになります。
何とかならないかとGoogleで調べると、内部基板の改造を少し行うことで対応できることが分かりました。
※この記事を見ての改造は各自の責任で行ってください。
記事作成者であるYou(よう)は責任を負いかねます。
基板に抵抗を付ける。→しかしダメだった。
最初に得た情報によれば、
基板のある個所に抵抗を1つ付ける
というものでした。これなら簡単と思いさっそくやってみました。
基板上にシルク印刷で「R10」とあります。ここに抵抗1Kオームを半田付けしました。
手持ちで、チップ抵抗がありませんでしたので、リード抵抗を寝かせて取り付けました。
これで完了と思い、組み立ててFM放送をチェックしましたが、残念ながら70MHz帯を受信させることができませんでした。
IC2のファームウェアを書き変えなければならない。
抵抗を半田付けしただけではダメでした。どうも基板にはバージョンがあるようで、
抵抗だけ付ければ良いバージョンもある
ようです。ということで、更にGoogleで調べました。結果、
ファームウェアを書き変える必要がある。
ことが分かりました。基板上にIC2とシルク印刷がありますが、IC2はフラッシュロムということでここにファームウェアが書かれているということでした。
CH341A SPI Flashプログラミング ツールをAmazonで購入
ファームウェアを書き変えるツールをAmazonで購入しました。以下の商品です。
価格が999円でしたが、探せばもっと安く購入できるかもしれません。
VKLSVAN CH341Aライター SPI Flashプログラミング器 24 25シリーズ EEPROM BIOS プログラマー + SOP8 ICテストクリップ 8ピン
このプログラミングツールは「SOP8 ICテストクリップ 8ピン」が付属しています。実際は、これを使わず基板上のIC2を取り外して、ファームウェアの書き換えを行いました。
理由として、テストクリップの接触不良でICが壊れる可能性が強くなることを考慮しました。
GitHubからSRW-710のファームウェアを入手
GitHub上にSRW-710のファームウェアがアップされています。
kosilko/srw710
をクリックします。

基板のバージョンの確認 SWR-710SV 2019-3-16
基板上に書かれているシルク印刷ですが、
SWR-710SV2 2019-3-16
と書かれていました。
Googleで検索すると確かに何件かヒットしました。また、このシルク以外にもいくつかのバージョンがあるようでした。
GitHubからダウンロードしたファームウェアは「srw-710」でしたが、私はこれを使いました。
CH341Aを使ってファームウェアを書き変える
CH341A Windows10用(64bit)ドライバーのインストールを行います。
※ドライバーなどはここから入手しました。
インストールが完了後、デバイスドライバーを確認すると
Interface USB-EPP/I2C… CH341A
と認識されています。
FlashROMをV115ラジオ基板に戻して動作確認
ファームウェアを書き込んだFlashROMを再びV115の基板に戻します。
筐体を組み直して動作確認してみます。上手くいけばFM放送が70MHz~108MHzの範囲で設定できるようになっているはずです。
AsProgrammer.exeでは書き込めない?
ファームウェアをFlashROMに書き込む際に「CH341A.exe」を使いました。ただ、「AsProgrammer.exe」というソフトもあるようです。
しかし、こちらのソフトではFlashROMへの書き込みが正常に出来ませんでした。
※書き込みを行いベリファイを行っても一致しないなど
まとめ
如何だったでしょうか。
AliExpressで中華ラジオ「Retekess V115」を購入したところこの様な問題が発生しましたが、何とかなりました。
BGMとして、FM放送の番組を楽しみたいと思います。
GitHubへ飛んで検索ボックスに
SRW710
と入力します。